とにかく無我夢中。欲張ったことは考ず、わたしが食べて美味しいと思う
ラーメンをつくり続けてきた。これは、創業から約50年に渡って黒亭を支え、
切り盛りしてきた二代目店主平林絹子の言葉です。
スープの材料となる豚骨ひとつを取っても、厳密に同じものはありません。
その日その日の材料と向き合い、熟練の技と感性で常に一番美味しいと思えるラーメンを、心を込めてつくり続ける。それが今に受け継がれる黒亭のラーメンづくりです。
この信念のラーメンづくりを支える黒亭のこだわりを、一部ご紹介します。
黒亭のスープは、豚頭骨のみを炊き上げた100%豚骨スープ。他の部位の豚骨よりも脂肪分が少なく、あっさりとしたピュアな口あたりで深いコクと旨みを出すのが特徴です。
大量の豚頭骨を巨大な釜で一気に炊き上げ、手作業で丹念に豚骨を仕分けした後、高温でさらに炊き上げる作業を24時間繰り返します。
黒亭のスープはフレッシュさが命。継ぎ足ししない、いわゆる「取り切り」のスープです。
麺はスープと対をなすラーメンの主役。相互に引立て合うのが理想です。スープに負けない存在感と喉ごし、ツルツルの舌触りともちもちした歯ごたえ、すべてを満たす麺を追求し自社で製麺しています。
厳選を重ねた石臼引き粉と数種類の小麦粉を独自のバランスでブレンドしてつくる中太麺。卵や卵白粉などは一切使用していません。
少しの気温や湿度の変化にも合わせて細やかに調整する水加減は職人の腕の見せどころ。毎日美味しい麺をご用意してお待ちしています。
※卵アレルギーのお子さまも安心してお召し上がりいただけます。アレルギーについてはスタッフにお尋ねください。
※店舗以外のイベントでは、製麺所より仕入れた催事専用の中太麺を使用しています。
チャーシューといえばトッピングの王様。期待を裏切らないチャーシューをご提供できるよう改善を重ねてきました。
しっかりとした歯ごたえの肉感が人気のモモチャーシュー、旨みと甘みのバランスが良い肩ロースチャーシュー。どちらも黒亭秘伝のタレで、一つひとつ丁寧に手作業で仕込み、味付けしています。
黒亭ラーメンの一番の特徴とも言える焦がしにんにく油。ほろ苦さと香ばしさが豚骨スープの旨みをグッと引き立ててくれます。
黒亭オリジナルの焦がしにんにく油はもちろん自家製。粒感や焦がし加減の妙で味が決まる繊細な焙煎作業ですので、焦がしにんにく油だけを担当する職人が調理に当たっています。
※お好みに合わせて焦がしにんにく油の追加や、にんにく少なめ、にんにく抜きのご注文も可能です。
かえしとは、言わば味の決め手になる「タレ」。スープの味に方向性と、深み・奥行きを与えます。
多くのラーメン店がそうであるように、黒亭のかえしのレシピも門外不出。何種類かの醤油をブレンドして入れている以外は口外できない秘伝のかえしですが、毎日細心の注意を払いこだわりを持って丁寧に仕上げています。
主役の豚骨スープはもちろん、麺も焦がしにんにく油もチャーシューもすべて自家製。これは、わたしたち黒亭が理想に掲げた「熊本ラーメンの伝統を守りながらも進化を続け、どこにもないオンリーワンの一杯でお客様に幸せと感動をお届けしたい」という思いの実現に向けた取り組みです。
自家製の最大の利点は品質管理にあります。例えば、気温や湿度といった味に影響を与える外的要因に、より細やかな対応ができるようになりました。もうひとつの利点は改善のスピードアップ。より美味しいラーメンをつくるための大小さまざまな改善が取り入れやすい環境をつくることができました。
お客様の笑顔溢れる黒亭であるように、食べると誰もが元気になるくらい美味しいラーメンがご提供できるように、これからも日々の努力を積み重ねたいと思います。