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タイトル

いつも当店をご愛顧頂きまして誠にありがとうございます。
代表の平林です。今年も残るところあと少しですね。
本年も1年間変わらぬご愛顧を頂きまして、本当にありがとうございました。

2017年で黒亭は創業60周年を迎えました。
祖父母が1957年に開業した時は素人同然で、先輩のこむらさきさんはじめ、多くのお客様に育てて頂いたと聞いています。
祖母の人柄、我慢強さ、根気強さ、またお店を守るという執念のおかげで黒亭はたくさんのお客様にお越しいただけるお店になったと思います。
家族の中でも紆余曲折あり、50年目を迎える頃に、私の代に代わりました。

そして今日までどうにかお店を続けて来れたのは、何をおいてもお客様からのご愛顧とご指導のお陰に他なりません。これまで支えて頂いた沢山のお客様への感謝の思いしかありません。本当に本当に、ありがとうございました。

そして私自身は3代目としての決意を新たにしております。
一番は、ラーメンの味についてです。
創業者は日々頂くお客様からのご意見を、何度も何度も味に反映させながら、自分の納得のいくラーメンを追究していきました。
これまで様々な試行錯誤をして参りましたが、その姿勢はこれからも絶対に必要なもので、当たり前に続けていくべき事なのだと思っています。
今は店内のお客様アンケートや当店のメールだけでなく、SNS、食べログなどお客様とのコミュニケーションの場が沢山あり、一つ一つを見て一喜一憂しておりますが、厳しいお声であっても、私どもへの叱咤激励と、改善の第一歩とらえ、お客様の思いに心を重ね謙虚に受け止めて参りたいと思います。

ただ、そんな中でもやはり忘れてはならないのは、黒亭のラーメンはこうだ、こうありたい、という私自身の信念を貫くことだと考えます。それは、スープや麺や焦がしにんにくやチャーシューの色んな所にありますが、論より証拠と言いますか、お客様にご来店頂き、実際にお食事頂いた上で自然に伝わるものでなければならないと考えています。

また、追究すればするほどに、もっともっと、美味しくすることが出来るはずだという確信が深まり、原動力になっています。
そういう訳でこれからも試行錯誤を続けていくことになります。ぜひ温かく見守っていただけると大変ありがたく思います。

また、今年は2号店である下通店をオープン致しました。60年目でやっと2店舗目です。このことは大きなチャレンジです。
祖父母が生活のためにスタートしたラーメン店「黒亭」を100年続く企業にすることを目指しています。
あと40年もありますが、私自身はその時80歳になっています。
40年後の未来を考えたときに、今創業60年の老舗と言われるお店であっても、チャレンジをし続けなければいけないと思います。

お客様アンケートやメールで「黒亭は何を目指してるのか?」とご質問を頂くことが時々あるのですが、お返事出来ることがあるとすれば「今は40年後の未来を目指しています。」ということです。

長くなってしまいましたが、私の書きたいことはこれ位です。

これからも、黒亭のラーメンを気軽に楽しんで頂ければ嬉しいです。

2018年も、皆様にはこれまでと変わらぬご愛顧を賜りますよう、引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。

平成29年12月13日
有限会社黒亭 代表取締役社長
平林京子


こんにちは。
黒亭の平林です。

今回スープについて少し。

幼い頃から黒亭を食べてきた私や妹なりの、
先代の祖母が作るラーメンのイメージは、

「毎日食べても飽きない美味しさ」
「素材の美味しさが分かるシンプルな味」です。

黒亭を継いでから早12年たちますが、
味について時々言われることがあります。

「スープが上品になった」
「食べやすくなった」
「スープがライトになった」

などなど。

まず自分達が美味しいと思うものを
提供しよう、という思いがありながら、
まだまだ修行が足りないのかな…と思います。

こちら側が作りたい美味しさを
お客様に伝えることって、とても難しいのです。

そんな中、最近スープについて再認識した
出来事がありました。

先日、ある商品の監修で試食会があり、
食品会社の方が提案されたスープを
試食してみて気づきました。
「豚骨ラーメン=濃厚」
のイメージがとても浸透していると
いうことです。

黒亭監修商品。
初めて提案されたスープは、
博多ラーメンのような濃い豚骨スープで、
私が持つ黒亭のあっさりしたスープの
イメージとは違ったものでした。
濃い味の方が満足感があり、
お客様に支持されるのでは…
というお話でした。

けれど、それでは黒亭監修とは
言えないのではと思ったのです。
私の考えをお伝えしたところ、
担当の方にもご理解頂くことが出来ました。

うちのスープも、時間をかけて煮詰めたら、
ずっともっと濃く、
ドロドロにすることも可能です。
以前実際に店長達と普段よりも濃く
取り出したスープで
食べてみましたが、これは黒亭の味では
ないという判断で、却下になりました。
なので、必要以上にスープを煮詰めることはあえてしていません。

私個人の好みは基本的に
ラーメンに限らず、薄味が好きです。

「毎日食べても飽きない美味しさ」
「素材の美味しさが分かるシンプルな味」

そんな日常的な美味しさが好きです。

黒亭のラーメンは
お腹いっぱいで食べても美味しい。
スープを飲み始めたらなんとなく止まらない。
ゴマ塩のおにぎりとよく合う。

そういう体験をしたイメージでスープを決めています。

創業当時や私が物心つく前の黒亭の味は
また違ったのでしょうが、
それは昔を知るお客様からのお話でしか、
想像できません。

幼い頃は祖母が作ったラーメンを、
お昼ごはんや晩ごはんに食べていました。
忙しい日、暇な日でスープの味が
違ったけれど、
どれもそれぞれ美味しかった。
ラーメンはそういうものだと思っていました。

「今日はコクがあるね」
「今日のは薄いね」
そんなお客様の声から、
スープや焦がしにんにく油に
日々神経を使ってきている祖母の姿を見てきました。

今は、大変ありがたいことに、
遠い所や色々な場所からお客様が来てくださいます。

忙しい日と暇な日で味が違ってしまうとか、
お客様の期待する味が出せず
がっかりさせてしまうといった事のないように
出来たスープがラーメンとなってお客様に
提供される時間を考えて、
濃さを調整したりなど、工夫をしてはいますが、

「毎日食べても飽きない美味しさ」
「素材の美味しさが分かるシンプルな味」



「スープがライトになった」
「食べやすくなった」

は紙一重なのかもしれませんね。

その違いに気を配りながら、
目指すイメージを大切に守りながら、
スープづくりをしていこうと
改めて思った次第です。